磁気熱分解装置

磁気熱分解装置 SB-MPE

ゴミを分解するのに、燃料は入りません。
分別も必要ありません。
排煙の二次燃焼も必要ありません。

目次

  1. 難解な原理の解明が根拠
  2. 技術概要
  3. 焼却炉との違い
  4. 法律上の焼却炉定義と排出基準
  5. 処理できるもの・できないもの
  6. ラインナップ
  7. 処理能力量
  8. ネパール カトマンズ市へのデモ機寄贈
  9. エベレストのゴミ問題を考える
  10. 漂流ゴミ問題を考える
  11. 島嶼部でのゴミ問題を考える
  12. 納入実績・動画
  • 350Lタイプ
  • 1300Lタイプ

 

難解な原理の解明が根拠

磁気熱発生理論は1933年、シュレーディンガーと共にノーベル物理学賞を受賞したポール・ディラック博士が、モノポールおよびゼロポイントエネルギー理論を発表したことに端を発します。

この理論は難解すぎて当時の物理学会では無視されましたが、近年になってようやく一部が知られてきました。この理論などを元にして磁気熱分解装置は生まれました。

技術概要

SB-MPE(磁気熱分解装置)は、炉内に送られるわずかな空気と磁力が磁気熱反応を起こし高エネルギー状態となることで、炉内の有機物を燃焼させることなく原子の状態までバラバラに分解して処理を行います。

一部、空気量が多い場合に多少の炭化が生じますが、その炭化物を再投入して再度分解させることでセラミック質の粉体(処理灰)となり炉内に残ります。

稼働初期時に僅かな加熱を要しますが、その後は加熱された有機物が炉内の処理灰と接触することで有機物の分解が連鎖的に起こり、投入物自体が磁気を帯びた処理灰となって発熱するため、電気・化石燃料は不要です。

ランニングコストは一般の焼却炉に比べ非常に低コストであり、CO₂排出も化石燃料を使用しないため環境にやさしい仕様です。

有機物全般の処理が可能で投入物は無分別で差し支えありません。含水率が高いもの(生木・野菜くずなど)はそのまま大量投入すると処理時間が長くなるため、含水率20%以下にすることを推奨しています。

投入物は分解されながら連続的に投入でき、最終的には1/300〜1/500にまで減容化されます。

焼却炉との違い

燃焼データによると燃焼は酸素濃度16%で急速に衰え15%で完全に消失します。また酸素濃度16%以上でも不完全燃焼により黒煙など有毒ガスが発生します。そのため一般焼却炉では排気ガスの再燃焼が必要であり、多量の燃料と多額なコストが発生します。

磁気熱分解では、処理中に新聞紙とプラスチックが溶け合いながら結合している状態が確認されています(焼却であれば新聞紙は燃え切っているはずです)。これは「分解」であり「燃焼」ではないことを示しています。

磁気熱分解装置と一般焼却炉との比較

種別一般焼却炉 290ℓ
廃プラ対応炉
一般焼却炉 470ℓ
廃プラ対応炉
SB-MPE 350ℓSB-MPE 600ℓSB-MPE 1,300ℓ
方式床燃焼方式磁気熱方式
形状四角形八角形
操作方法操作盤で温度調節やタイマー設定が必要操作盤など無く、誰でも使用可能
外寸 高さ×幅×奥行(cm)242×128×142260×135×155133×126(径)161×129(径)195×195(径)
容積(ℓ)2904703506001,300
投入物の減容率1/101/300〜1/500
煙突(高さ×筒径)465cm × 25φ493cm × 29φ300cm × 10φ300cm × 12φ300cm × 18φ
煙突用送風機0.4kW0.4kW
バーナー出力0.1kW0.1kW
燃油量3.8ℓ/h3.8ℓ/h
1日必要量30.4ℓ/8h30.4ℓ/8hガソリン30%:石油70%の混合油 約30cc(起動時のみ)
1年必要量11,096ℓ11,096ℓ≒ 11ℓ
電圧電源(V/A)100/15100/15
重量(kg)9601,150950142.5180
磁気ノズル(本)7本7本8本

※燃料単価140円/ℓとして、一般焼却炉の年間燃料コストは約155万円になります。

確認済の海抜高度稼働テスト

SB-MPEは電気や燃料を必要とせず焼却炉ではないため、酸素濃度11.13%(海抜5,000m)でも稼動(理論値)します。排煙量は実に少なく炉の10%以下で殆どが水蒸気です。富士山(4,000m級)でも問題なく稼働できるため、山頂の山小屋などに設置すれば登山者のゴミ問題も解決できると考えています。

高度(海抜 m)空気濃度酸素濃度
5,0000.5011.13%
4,0000.6012.63%
3,0000.6814.23%
2,0000.7816.30%
1,0000.8818.40%
5000.9419.70%
0(海面)1.0021.00%

 

法律上の焼却炉定義と排出基準

区分火床面積焼却能力主な扱い
小型焼却炉(届出不要)0.5㎡未満50kg/h未満届出不要
規制対象0.5㎡以上2㎡未満50〜200kg/h届出義務・年1回測定など
比較項目一般焼却炉SB-MPE(当社データ)排出基準
燃焼室の温度800〜900℃以上150℃程度
煙突出口温度120〜180℃80℃以下
必要酸素濃度15〜16%以上10%程度
排ガス中ダイオキシン濃度(ng-TEQ/㎥)0.061〜0.275
ダスト濃度(g/㎥)0.00490.15
硫黄酸化物濃度(ppm)0.0010.11
窒素酸化物濃度(ppm)77250
塩化水素濃度(mg/㎥)34700
処理残渣中ダイオキシン濃度(ng-TEQ/㎥)0.043〜0.193

※SB-MPEの各測定値はすべて排出基準値を大幅に下回っています。

処理できるもの・できないもの

✅ 処理できるもの
有機物全般(生ごみ、おむつ、医療産廃、プラスチック、紙、樹脂製品、木材など)
❌ 処理できないもの
無機物(金属類、石、陶器、ガラス、砂 など)

 

ラインナップ

350L 仕様
製品容量328ℓ
製品寸法高さ:1,330mm、幅:1,265mm
床面積0.373㎡
処理量350ℓ/5〜6時間
600L 仕様
製品容量580ℓ
製品寸法高さ:1,610mm、幅:1,290mm
床面積1,350㎡
処理量580ℓ/5〜6時間
1,300L 仕様
製品容量1,300ℓ
製品寸法高さ:1,946mm、幅:1,950mm
処理量1,300ℓ/5〜6時間

 

処理能力量

各ラインナップの処理時間は多く見積もって5〜6時間ですが、乾燥状態のゴミであれば3時間程度となります。24時間フル稼働し、処理時間4時間として6回転できるとした場合の処理量の目安は以下の通りです。

タイプ1日(㎥)1カ月(㎥)1年(㎥)
350L2,10063,000756,000
600L3,600108,0001,296,000
1,300L7,800234,0002,808,000

※実際には、灰の取り出し・タール清掃・水抜き等のメンテ作業の発生と水分量の違いにより処理量は変わります。(メンテはフル稼働した場合、月に3回程度)

ネパール カトマンズ市へのデモ機寄贈

カトマンズのゴミ堆積場では、人々がお金になりそうなものを探して生活しています。

カトマンズのゴミ堆積場

カトマンズのゴミ集積場にデモ機搬入

  • 国内から出荷国内から出荷
  • 現地TV局の取材を受けました
  • プラディープ・パリヤル主席行政官
    ラビン・マン・シュレスタ環境管理部
    部長を交えての記念撮影
  • 王朝時代の執事の末裔
    仲介者のGiri Humleさん
  • プラディープ・パリヤル主席行政官
    ラビン・マン・シュレスタ環境管理部
    部長を交えての記念撮影
  • 感謝状
  • 記念品
感謝状
サンビーム株式会社(日本)様
カトマンズ大都市圏 市執行部事務所への寛大なご貢献に対し、深く感謝の意を表します。
貴社が提供された磁気熱分解システムによるカトマンズ大都市圏の廃棄物管理へのご協力に対し、心より感謝申し上げます。
国際的な協力および企業の社会的責任(CSR)を 高く評価するとともに、その貴重なご協力を称え、ここに感謝の意を表します。

 

エベレストのゴミ問題を考える

ヒマラヤ(特にエベレスト)では、登山客の増加により「世界一高いゴミ捨て場」と呼ばれるほど深刻な汚染が発生しています。

1. 大量の登山者による廃棄物の放置

テント・ロープ・酸素ボンベ・缶・ペットボトルなどが登山道に残され、エベレストでは1日約1トンのゴミが放置されると報告されています。

2. 高地ゆえの回収困難

気温・酸素不足・危険地形により、ゴミ回収は命がけです。回収を試みると危険なため、放置されるケースが多い状況です。

3. 排泄物問題の深刻化

氷点下で分解されず、衛生・環境汚染が拡大しています。2024年以降は排泄物も持ち帰り対象となりました。

4. 地元の焼却インフラ不足

80以上の焼却場があるが分別されずに焼却され、土壌・水・大気汚染を引き起こしています。

現在の主な対策

  • ゴミ持ち帰り義務:登山者1人につき8kgのゴミ持ち帰りを義務化。違反者には1kgあたり100ドルの罰金。
  • 排泄物の持ち帰り義務化:2024年以降、衛生問題への対応として排泄物も対象に。
  • 国際NGOによる清掃隊:シェルパやボランティアが毎年大量のゴミを回収。近年は数トン規模の清掃活動が継続。
  • エベレスト清掃活動を行う主要団体:
    認定NPO法人 ピーク・エイド(Peak Aid)
    Sagarmatha Pollution Control Committee(SPCC)

磁気熱分解装置(SB-MPE)は標高5,000mでの稼働も証明されています。エベレストのベースキャンプとなるサガルマータ国立公園(標高約5,000m)にこの装置を設置し、登山客が持ち帰るゴミを処理することができます。シェルパやボランティアに協力してもらい、登山客から有料でゴミ処理費用を回収することで、エベレストの保全費用に充てることができるのではないかと考えています。

また、処理された灰にはリン・カルシウム・窒素などが含まれているため、土壌改良にも役立てられると考えています。ネパールの土壌汚染問題の解決にも貢献できればと思っています。


  • ネイチャー・エクスプロア・トレッキングよりイメージ写真として引用

現在、カトマンズ市のゴミ集積場にある当社寄贈の処理機を、サガルマータ国立公園に持ち込めればと考えています。移動の法的課題がクリアできれば、クラウドファンディングや寄付・行政の予算などで実現できればうれしいことです。

漂流ゴミ問題を考える

海洋ゴミの主な原因

    • 対馬海流の影響(日本海側)

中国・韓国沿岸からのゴミが対馬海流に乗って日本海側に到達しやすい

    • 大陸側の河川からの流出(日本海側)

沿岸都市の人口密度が高く、廃棄物管理が地域によって不十分

    • 漁業・船舶由来のゴミ

漁具、発泡スチロール、ロープなどが会場で破損・廃棄され漂流

漂着ごみの回収・処理 沿岸清掃を行っている代表的な団体

対策:日本・国際社会が取り組むべき方向性

    • 国際協力の強化

日中韓の海洋ごみ対策会議(NOWPAP など)での共同監視・削減策
河川流出源対策を大陸側と協力して進めることが不可欠

    • 日本側の漂着ゴミ回収・処理

海岸清掃の強化(自治体・ボランティア・漁業者の協働)
漂着ゴミ処理費用の国による支援拡大

    • 漁業由来ゴミの削減

漁具の管理徹底、破損時の回収制度
漁具の素材を生分解性に転換する技術開発

磁気熱分解装置(SB-MPE)は燃料を使わずコンパクトなため、トラックでの移動も可能で各地にゴミ処理のために移動できます。ゴミの分別も必要ないので現在行われている清掃作業も効率よくできます。将来的には、漂流ゴミを抱える自治体・漁業組合・地域の産廃業者と連携し、環境にやさしい漂流ゴミ処理を行っていきたいと考えています。

島嶼部でのゴミ問題を考える

世界には島嶼部がたくさんあります。フィリピンやインドネシアなど有人の島嶼部を有する国では、ゴミ収集車が入れないため収集が困難な状況が続き、海洋投棄・野焼き・不法投棄・簡易埋め立てが一般的です。このような島嶼部でのゴミ問題は以下の深刻な被害につながります。

  • 海洋生態系への影響
  • 漁業・観光への経済的被害
  • マイクロプラスチック化による長期的汚染

化石燃料を使わずに物理的な作用でゴミを分解するこの磁気熱分解装置は、こういった島嶼部におけるゴミ処理に有用だと考えます。トラックに乗せて移動可能なため、環境にやさしく効率よくゴミの処理ができます。医療ゴミや化学ゴミなどの有害物質も分解してしまうため処理された灰は無害であり、処理灰にはリン・カルシウム・窒素などが含まれているため肥料として使い、土壌改良にもつながるのではと思います。

 

納入実績・動画

オリジナル納入実績:110台以上

  • 海外:モンゴル・インドネシア・フィリピン・パラオ ほか
  • 国内:産業廃棄物事業者・自動車修理業者・病院関係・電力関係団体・道路関係団体・農水関係 他

製品動画

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